新世紀の生き方、物語の世界

栗本慎一郎の経済人類学、白川静の漢字学、日本の古代史、日本人の起源論、小説や好きな本の話題など書いていきます。何ですが、ニュースとか、ネットの話題も多いです。

小保方批判は戦術的には正しいが、国家戦略的には大間違い

◇ 小保方さんバッシングに疑問の声 過度な個人攻撃に違和感

◇ 香港中文大学、STAP細胞作製の再現に成功か

◇ 日本人が世界で勝てなくなってる理由、STAP細胞報道から見えてくるもの - 新世紀の生き方、物語の世界


今回の小保方バッシングを分かりやすく例えると、自分の子供が間違いを犯した、嘘をついたという疑惑がある。

では、殺してしまう。

そういうことをマスコミも、それに乗ってしまってる日本人もしている訳ですよね。

他人の不幸は蜜の味といいますが、そういう人間心理を突かれて、ほいほい乗ってしまうというのは、人間というのは80%以上は感情だけで動きますが、あまりにも愚かすぎませんか?

仮に小保方さんの研究自体が間違いで失敗だったとしても、それを十分な追試(1年以上はかかる)も行わずに結論を出すというのは早すぎる気がします。

それと、若い研究者が間違ったら研究者として葬り去られる恐怖に負けて、画期的な研究をできなくなる恐れもあります。人材も海外に流出する可能性も出てくる。


日本は間違いを犯した人間を殺してしまう国なので、こういう環境からは、アメリカのようなチャレンジャー的研究者やベンチャー起業家のようなものは生まれないことになる。


◇ というか、誰かが何かの意図をもって、この研究をつぶすように仕組んでいたとしたら、それに簡単に乗ってしまうのも慎重さが足りなすぎませんか。

今回はの事件の発端はネット発の怪しい情報ビットコイン問題と共通するものを感じませんか?

ビットコインと全く同じパターンなのが分からないの?また、騙されるの?


ビットコインと同じCIAとか情報機関の罠だったらどうするの?

GHQの占領政策の一環に、マスコミによる情報操作とか洗脳がしっかりあったのを忘れたの?そもそも知らないの?そんな常識も知らないの?


それで自虐史観が生まれ、その反動でネット右翼が生まれたんでしょう?

ネット右翼を馬鹿に出来ないね。それを知ってしまったから、彼らは騒いでるんだけど。ある意味、正常な反応だよね。

日本人なのに、最近の日本の歴史をどうして知らないの?

中国、韓国の反日教育はカモフラージュで国民のガス抜きだけど、日本が一番ひどい洗脳政策に侵されてるのだけど、今でも日本はアメリカの占領下にあるんだけど。

いつまで、日本人はマトリックスの幻想世界の住人でいるつもりなんでしょう?

 

例えばこういうことだ。植民地を治める地元の有力者には「私は本国の人間であっておまえら半家畜とは格が違う。それは大前提だ。だが、地元の奴隷達をよくまとめて働かせることができたら、特例としておまえに人間の権利を一部与えてやろう」そして、植民地支配者から地元奴隷へは、「おまえらは単なる奴隷であって人間ではない。それは大前提だ。だがよくがんばっているやつには、本国の商品を買う権利を認めてやろう」。 

私権時代、自由を奪われた限定された状況下で、少し上の豊かさをちらつかせられたら、彼らに選択の余地はない。 

欺瞞に満ちた権利の切り売りがこのようにして進んでいく。しかし、本国の支配・資本家の支配という構図は変わらない。発展途上国においては、建前上、平等で身分の差などはないことになっているが、未だ実質的にはこの「支配の構図」の中にほとんど全てがおさまっている。


この話を、過去の話に過ぎない、本国の支配者と植民地の奴隷の話に過ぎない、とみなさんは思われるだろうか? 

「権利を切り売りされた奴隷」というのは現在日本の労働者も、植民地の人々も基本的にかわらない、と私は思う。株式会社法の条文を見るとよく分かる。会社はあくまで株主のもの。労働者は経営者に雇われている奴隷に過ぎない。 

当時の植民地の人々との違いは、実は欺瞞に過ぎないのだが“一応” 民主主義といわれている世の中になっていて、“一応”法によってむちゃな労働条件を強制されることから守られている点(要するに切り売りされた権利をたくさんもらって、一応人間らしい奴隷になっている点)。そして、 

「市場社会の、ともかく物を買わせようとする仕組み」 
「物を買うことによる幻想と快感の麻薬中毒病」 
とは、この方の言(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=4215


奴隷であることに気付かせまいとするがごとく、日々メディアによって欠乏を喚起され、幻想の目的に向かわされ、そして「飴」を与えられ快楽中毒に麻痺している点。(飴をしゃぶらされているうちに自分が奴隷であることを忘れてしまったというのが近いか) 

その2点くらいである。 

(もっとも、発展途上国では、現在も奴隷状態が続いているが。) 

楽しい夢を見ながら「マトリックス」にエネルギーを吸いとられ続ける、映画に出てきたブロイラー人間たち。私には、彼らと現代人との違いを見つけることは困難に思えた(もちろん私自身も例外とは言えない)。 

マトリックスの世界は現実? - にほん民族解放戦線^o^より

 

すきや、ワタミのブラック企業問題はこういマトリックス(幻想世界)が剥がれ落ちたり、ほころにが見えた瞬間だったりします。


僕たち家畜なんよ。社畜という言葉もあるしね。


僕たちはマスコミによって洗脳され、現実が見えなくなってかもしれないのですよ。

幻を見てるのかも。


わかりますか?僕の言ってることが理解できますか?

たぶん、できないと思いますが、そろそろ目を覚ましてほしいなあと思います。

いつまで寝てるつもりですかw


◇ 確かに、間違いを糺すというのは重要だし、戦術的には正しいと思います。

もう少し、1年ぐらいは時間をかけるべきです。


ただ、国家戦略的には大間違いだと思います。日本から挑戦的研究者はもう生まれなくなるから。

人口ボーナスも終って、衰退する国ってこういう風に滅びていくんですね。

国民の不満にパンとサーカスを投げ与えていくマスコミ、それにまんまと乗せられて、ガス抜きさせられていく愚民という構図が、どうも頭ちらついてしまいます。

消費税も上がったしね。

ローマ帝国の落日の再現を見てるようです。

理化学研究所調査委員会がSTAP細胞の論文の不正を認定したことは、医療分野を成長戦略の柱の一つとしてきた政府も深刻な事態と受け止めている。下村博文文部科学相は1日、政府が世界最高レベルの研究を目指して新設する「特定国立研究開発法人」に理研を指定する法案について「今月中の閣議決定は難しい」と先送りする意向を表明。政府は他の研究機関に対する不信感が広がらないよう火消しに追われたが、危機感は広がるばかりだ。

【STAP最終報告】政府、理研の特定法人指定先送り - MSN産経ニュース

 

 

理研の小保方切りについては、どうも文部科学省の法人認定とかあったりして、組織的には仕方ない気がします。

例え、STAP細胞が間違いだっとしても、小保方晴子さんの挑戦は勇気あるものだし、そういう人間は生まれてこないと、日本という国は衰退していくばかりだと思います。


◇ 日本人が世界で勝てなくなってる理由、STAP細胞報道から見えてくるもの - 新世紀の生き方、物語の世界


僕の言ってることを理解できる人は、日本人には少ないと思いますが、そもそも戦略という考え自体を持たない人が多いし。

戦術が少々間違っていても修正は効くけど、戦略がない、間違っていたら、些細なことにこだわって、大局を見失うことになるという話でした。

最近のライトノベルのタイトルと内容の隔離について気づいている人も多いと思いますが、マスコミも人の感情を煽る、釣り的タイトルのつけ方が流行ってるのかもしれませんね。

紙面、時間が限られてるので、記事の編集も仕方ないのですが、会見の全文を読むのと、マスコミの編集のニュースだけみるのとは、印象が違ってくることに注意して下さい。

意図的ではないかもしれませんが、会見の意味自体が違ってきます。

会見があった場合、その会見の全文を探して読むと、どういう編集、加工があったかわかります。

マスコミのニュースを鵜呑みにして、印象だけで判断していくと、現実を歪んで捉えてしまうことを僕は「現実の幻想化」と言ってます。

意味が分かりますか?