組織の2:8の法則と参謀本部崩壊?の件
資本主義における2:8の組織の法則問題とゲーム文明の可能性 - 新世紀の生き方、物語の世界
全文表示 | 人間集団における「2-6-2の法則」 正しい理解と活用法 : J-CAST会社ウォッチ
「株式会社 参謀本部」(データ消えてるので間違ってたらごめんなさい)が現在、どういうふうになってるのか?は不明ながら、将来の再起に向けて、もう一度、記事を書こうと思う。
以前、僕は同じような記事を書いたのだが、「ブラウザ三国志」というゲームの世界、現実の小規模の組織運営においても、全く同じような問題が発生することに悩まされたことが何度もありました。
「ブラウザ三国志」で説明すると、プレーヤーは100~200人規模の同盟を組んで戦うゲームなんですが、ゲームをはじめてみると、幹部や主力の二割ぐらいが遠征して砦や城を攻略、資源ボーナス(ゲーム内のお金のようなもの)を稼いで残り八割の同盟員の食い扶持を稼ぐような展開がよくありました。
それで幹部や主力の二割は、残り八割は働かないじゃないか!と不満を持ち、本当にアクティブなメンバーばかりを集めて本部を形成し、残りのメンバーは支部から本部へは最後まで引き上げずに、一番最後に合流というシステムを作っていました。
最初に本部スタートの場合、精鋭部隊が遠征、最速で砦を攻略し、その資源ボーナスでさらに本部は豊かになって有利な展開ができますが、砦攻略の資源ボーナスないし、支部にずっといると資源も増えないし、なかなかプレイヤーの本拠地も資源がないと成長しない、兵も養えないという展開になります。
ただ、本部スタートになるためにはそれなりの犠牲が必要で、遠征してたら、その間、内政に回せる武将も少なくなるし、資源が少ない序盤に砦攻略の兵や衝車部隊を造れば、やはり内政などが壊滅的に遅れます。もう壊滅的に。
それを補てんするのが砦の攻略で得られる資源ボーナスで、結局は本部にいるとどんどん資源ボーナスが増えるので、最終的には豊かになって有利にゲームを進められます。
支部にいると内政も遅れないし普通にプレーできますが、本部との資源ボーナスの格差は最終的には何十倍にもなります。
これって、本部にいる人は犠牲を払って起業して株式会社を上場するようなもので、支部にいる同盟員は普通のサラリーマンという立場かと思います。
これを普通の会社に例えると、社長が頑張って会社を作って、社員を雇っていくことになるのですが、僕自身も異業種交流会の勉強会の延長線上で起業の真似事をしたことがあります。
あくまで異業種交流会の企画の一つとして、相場師をやってる友人がお金を出してくれて、台湾から品物を輸入してフリマで売りはじめたのですが、最終的に一番、売れそうな商材がアクセサリーとその材料だったスワロスキービーズでした。
僕は以前、お菓子会社の営業をやってたので、フリマとかでアクセサリーとスワロスキービーズを売ることになるのですが、10人ぐらいいた当初の勉強会の仲間はその時点で脱落し、相場師の友人ともうひとりと僕の三人だけになります。
で、もうひとりの友人は優秀なプログラマーだったけど、ネット部門の営業が値段的に厳しく脱落し、僕だけになって、1年ほど僕もフリマとレンタルボックスなどでクセサリーとスワロスキービーズを売ったりしていました。
サラリーマンしながら休日を使って、僕は勉強なので無給で働いていたのですが、少ないながらそれなりの売上を上げてはいました。でも、さすがにそれで起業するとか、リスク高いし、大体、ビーズという商品に思い入れがなく、太り過ぎで睡眠時無呼吸症が発覚したり、健康上の理由で辞めることになります。
事業は相場師をやってる友人とその幼馴染の起業希望者に譲り、僕はその頃からサラリーマンで会社に貢献するには現状では資格とるのがいいなあと思って、資格試験に挑戦していくことになります。
僕はこの体験で社長の立場や従業員の立場のどちらも体験して、どちらの気持ちも分かるようになったし、組織の2:8の法則を思い知らされました。詳しく書かなかったけどいざこざは結構、あったし、優秀なプログラマーの友人は、自分に営業適性がないとか、色んな意味でショックを受けて廃人というか、精神的に参っていたと思うし、僕らは彼をメンバーから切るしかなくて、申し訳ない気持ちにもなりました。
ほんと、お金がからむ組織って大変です。
一般的にはプログラマーの方は社長にはあまり向いてなくて、営業的な人が社長になる人が多いです。営業適性がある人が社長になった方がいいですね。とにかく、お金を稼がないと会社は回らないので。
組織の2:8の法則は、天才的な人材を集めればいいだけじゃん!解決!という方がいるとは思いますが、その考え方は全く間違っています。
そもそも、その天才だけのチームでも組織の2:8の法則が成り立ってしまうし、実は今いる人材をどうやって生かすか?という考え方の方が現実的です。
会社の創業時に優秀な社員を雇えるはずもないし、会社が大きくなってから入ってくる社員は使い物にならないことが多いです。事務員というか、官僚的には優秀ですが。石田三成タイプで、武将は自分で会社作りますしね。
社長以上の能力ある人は入って来ません。社長は孤独なトップなのです。
だから、社長の器が会社の99%を決めてしまいます。
社員の力は1%なんだよね。それぐらい社長と社員の力の差があります。それぐらいのつもりで会社を運営すれば、社員に対して腹は立たない。
ところが、使いようによって、社員の力は200%とか数十倍にもなるという不思議な現象も起こる。現実的に、社長一人ではなにもできないというものでもある。
あと、幼稚園児による実験があって、おもちゃの片づけをする二割の園児をその場所から隔離したら、残りの怠け者だったはずの園児からおもちゃの片づけをする園児が出現したという実験がありました。
つまり、組織の2:8の法則には、逆もあるんです。
組織にテコ入れして、優秀な社員を引っぱってくるというのはひとつの正解ですが、それは4番とか柱になる社員だけで、野村監督のヤクルトのように、一見、ダメ社員に見えるような人材の能力を開発して育てるというのが現実的な組織運営で、実はそういう普通の社員の能力を引き出すことができる人が優秀な社長、リーダーなんでしょうね。
仕方ない場合以外、人をばっさり切る!というのは簡単ですが、その思考の先には組織の繁栄はないんですね。普通の社員が能力を発揮できる、ミスしない仕組みづくりとマニュアル化などで社員の能力を底上げするしかないです。
それと、柱になる二割の社員は育成が難しいので、どこからかできる社員をスカウトしてくるしかないようです。その人の指導の元で人が育てば御の字です。
ソフトバンクの孫社長でさえも、後継者人材の育成に四苦八苦してますよね。
僕がこのブログに書いてる組織の法則など本能的に分かってないといい社長にはなれないんですけどね。子供の頃から集団生活してたら分かるはずなんですが、それもセンスというやつなのかな。
検索かけたらいくらでも出て来るのに、つまりは、最初の発想がないと難しいのかもしれません。
「2-6-2」=「優秀-標準-不良」の法則によれば、不良社員を底上げして標準に引き上げる、標準の社員へ優秀ノウハウ伝授し、社長との連携の強化などが効果が高いようです。
あと、社長は孤独なので、優秀な軍師、コンサルタントにでも相談してこういう問題に取り組めばいいし、何のために会社組織にするかというと、人には得意な事と不得意な面があり、それを上手く組み合わせて補うことで組織の総合力が大きくなります。
社員が全ての点で優秀である必要はなく、経理、営業、総務とか、それゆえ適性がある部門に適性のある人材を割り振ればいい訳です。大きな欠点があっても、会社に何らかの形で貢献してくれればいい訳で。
一見、使えない人材を使えるようにしていくのが本当に優秀な社長なんですよね。
ゲームの世界でも偵察、遠征ならスピード、兵の運用なら攻撃力、防御力などステータスの割り振りは極振りが基本だし、逆に中途半端な武将カードは訳に立たない。
逆にいうと一芸に秀でていたら欠点だらけでも使いこなしていくような器量が社長には必要です。妙にバランスがいい社員は凡人で使いようもありますが、何かの役に立つと思ってはいけない。普通レベルには役に立つのです。
「株式会社 参謀本部」が発足当時に、この「組織の2:8の法則」を乗り越えて頑張れ!という記事を書きましたが、やっぱり、難しかったか?というのが感想です。
だけど、これは会社や組織の永遠のテーマで、天才的な人も難しい問題なので、頑張れ!再起してね!という思いを込めて記事を書いておきます。
ほんと、まさかブラウザ、ソーシャルゲームでこういう法則が成り立つとは思わなかったのですが、「何でみんな砦の攻略の兵を出しくれないの?」という比較的頑張っているプレイヤーにいつもこの話をしていました。
それが組織の法則だから(爆)神様が決めた自然の法則だから、DNAにプログラミングされてるから割り切ろうね。DNAの初期プログラム=意識を変えていけば部分的には変えられるんだよね。それが教育だよ。変えるの難しけどね(笑)
二割以上が稼動してたら、優秀な組織なんだよねと悟りを開くしかないのですよ。
私が齋藤氏であればコウモリ氏は雇わない - oceoのブログ
申し訳ないのですが、反論は(少なくとも当分は)読みません - oceoのブログ
何というのか、これ結構、真っ当な意見で、コウモリ氏どうこうではなく、起業当初は主力の精鋭メンバーを揃えて売上作って、それが軌道に乗ったら、雇えばいいと思います。
社長的には売り掛け金600万未回収という大変な問題があったようですが……事実は全くわかりませんね。
こちらは僕のお気に入り小説のステマです。
この作品、傑作というか、文化人類学の交換や呪術的知見、諸星大二郎から攻殻機動隊までをカバーしてしまうサイバーパンクというか、オカルトパンクという新ジャンルの作品ですね。
たぶん、歴史を変えてしまう作家だと思います。ソードアートオンライン級の作品だし、書籍化、アニメ化、映画化希望です。
書くのも早いし、内容もいいし、更新が待ちどうしいというか、実は、まだ最後まで読めてないです。177万字だと!長いけど、読み終えたくない、終わらないでほしいという気持ちもあります。