福島、呪いを鎮めるための物語としての『あまちゃん』、『AKB』
◇ 武田鉄矢 - 今朝の三枚おろし 呪いの時代
武田鉄矢のラジオですが、この週は内田樹著
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それで、福島原発をどのように扱うのか?についてですが、日本人には古代からこういう問題を解決する作法を持っていたのではないか?と指摘されます。
塚(前方後円墳)や神社や鎮守の森を作って、祭り上げるというやり方です。その話を物語や神話にして語り継ぎ、歌や踊りで定期的にお祭りをするという方法です。
伝説の日本史 第1巻 神代・奈良・平安時代「怨霊信仰」が伝説を生んだ
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四国の香川県に流され、無念の死を遂げた崇徳上皇とか、聖徳太子とかです。あれ、生前は本名がありまして、死後に贈られたっ『おくり名』が素晴らしいほど、ろくな死に方をしてない、という事実があります。それゆえ、当時の人は非常に立派な神社を建てたりして、怨霊を鎮めようとしました。
京都にあんなに多くの神社があるのは、実は天変地異とか、争乱で非業の死を遂げた人ができるごとに、神社を建立したり、祈りを捧げることで、何とか霊的に京都という地を守ったということですね。
かつては、平城京、平安京と、遷都を繰り返したりしてました。
例えば、九州の大宰府天満宮ですが、中央の政争(京都)の陰謀に巻き込まれて左遷され、大宰府で非業の死を遂げた菅原道真を祀ったものです。
岡山県の吉備津神社もそうですが、吉備津彦命という天皇家の皇子が、温羅(うら、実は百済から渡来した皇子と言われている)という鬼を退治して、首をはねたけど、そのはねた首が何年も唸り声を上げ続けたので、地元の巫女さんに、それを祀るように言って建てられたのが、吉備津神社だそうです。
温羅の首を吉備津神社の鳴釜殿の下に埋めて鳴釜の神事を行うことで、『怨霊を吉凶を占う神として祭り上げ』ています。
こういう『霊的作法』は『言霊思想』に基づくのものですが、今のところ、このことを実践してるのは、NHKの『あまちゃん』
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技術的な問題として、福島の原発の問題は、数百年以上かかる問題になってますが、庶民である日本国民ができることは、やっぱり、福島のことを定期的に話題にし、物語にし、歌にしたりして、語り続けることではないかと思います。
正直、解決方法は浮かばない問題なんだけど、逆に、こういう原発問題を解決できる人材、技術を育成するとか、福島がヤバいから近づかない、というアプローチではなく、全く逆に、積極的にこの問題に接近することで、何か見えてくるのではないか?と思います。
汚染水の問題だって、タンクを一度、解体して、組み立てた時に、パッキン換えずに組み立て直して、そこから漏れたという単純な技術的なミスだったりします。ちゃんと対応すれば、リカバリーできる問題だよね。
より深刻な地下水への放射能流入の問題もあるけど、逆に、この問題を解決すれば、原発の事故処理に関して、日本は世界的にみても最高の技術を手に入れることができる訳です。
『禍い転じて、福となす』ではないですが、発想の転換が求められてる気がします。
福島の地名の由来も諸説ありますが、風が吹くの『吹』を縁起をかついで『福』に変えたものらしいです。
政府も一丸となって、この問題に取り組むことで、逆に、日本のステータスは、世界の中で上昇するチャンスだと思います。
今回、東京オリンピックが決定したようですが、寝た子を起こすなというような態度、方法では、今回の問題は乗り切れないと思います。
逆に積極的に東京五輪のテーマに据えて、福島の未来について語らないといけないように思います。
原発を中東やアジアに売り込むのもいいいけど、事故対応の積極的な技術開発こそが、東電の売りであり、生き残る唯一の道のような気もします。
そういう禍や呪いを扱うスペシャリストである、巫呪や陰陽師のような人材の出番のような気がします。山本太郎氏が当選したのも、そういう役割を期待されたからだと思います。
ただ、その役を担うということは、命を懸けた人身御供になることでもあって、巫呪や陰陽師は、そういう存在であったからこそ、聖なる力を持ったとも言えます。
結果的に、福島原発で亡くなられた吉田所長
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それが、『あまちゃん』の最終章の震災編の静かな感動に繋がってるし、宮藤官九郎は、物語る者として、その責任と使命を全うしてるのだろうと思います。
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