新世紀の生き方、物語の世界

栗本慎一郎の経済人類学、白川静の漢字学、日本の古代史、日本人の起源論、小説や好きな本の話題など書いていきます。何ですが、ニュースとか、ネットの話題も多いです。

劇場版 『SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇』、魔法少女『まどか☆マギカ』

◇ 『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇』、本日公開です。SPECシリーズのファイナルなので、レイトショーで観に行こうかと思う。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346100/


でも、評判はいまいち、ひとつにまとめられる話を前後編にして、間延びさせてふたつに分割したので(上映時間各90分ぐらい)、シーンの間延びの割に、ちょっと短いと感じてしまうようです。それはまあ、現場の進行とか、脚本とか、完全にいくわけではないので仕方ないかと。

とはいえ、『ケイゾク』(SPECの原点である作品)を見てた人向けのサプライズとか、いろいろとサプライズがあるみたいです。


テレビ放映された『SPECシリーズ』は完成度が高かったし、劇場版『SPEC天』の前のTVスペシャル『SPEC翔』あたりが一番、面白かったが、劇場版『SPEC天』でファティマ第三の預言、シンプルプランを出してしまい、大風呂敷&謎を増やし過ぎたのが原因かなと思いました。謎が多すぎて回収しきれなかたのでは?と思います。

ここで、再びテレビシリーズ2(現実的には映画の謎消化のTVスペシャルとか)を放映し、ファティマ第三の預言の謎を追いつつ、世界観を作って行って、SPEC~結(クローズ)前後編にしていったら、たぶん、成功したのだろうけど、それはいろんな意味で無理だろう。TVスペシャルはできたかも。


◇ 実際は前篇である『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇』の直前に、当麻の過去話『SPEC零』がTV放映されたし、面白かった。

前篇の『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇』は、竜雷太演じる野々村光太郎のお話で、『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇』とはかなり異質なので、爻(コウ)ノ篇の脚本を練り込んで、前後編に分けたら良かったかも。

とはいえ、謎が深まるお話は楽しいが、その謎を回収して、上手く収束するのは大変だという話で、作品づくりの永遠のテーマなんでしょうね。ケイゾクの最期の劇場版もそんな感じだったので、まあ、仕方ないのだろうと思う。物語の結末は難しいのだろう。



◇ 魔法少女『まどか☆マギカ』は、劇場版前後編でTVシリーズの総集編をして、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』で新しい展開をし、新TVシリーズを放映するという展開?があるようです。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id346263/

たぶん、今、日本で最先端のアニメである『魔法少女まどか☆マギカ』のシリーズ化(マニア&大人向け、普通の魔法少女シリーズとは分化して)、ガンダム化をもくろんでるようですが(これであと10年ぐらい食ってけるw)、ちょっと楽しみです。

アムロがまどかで、シャアがほむらなんだろうけど、ファースト『魔法少女まどか☆マギカ』が一番、面白かったねえとか、ファンは言ったりするようになるんだろうねえ。

今後の展開が楽しみです。

 

SPEC公式解体新書

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新魔法戦記マドマギW、ブリコラージュとしてのMAD動画

◇ 『魔法少女まどか☆マギカ』のガンダム化、シリーズ化とか言ってたけど、ニコニコ動画でこんな動画がw ニコニコ動画フェイスブックアカウントでもアクセスできます。


新魔法戦記マドマギW
http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%96%B0%E9%AD%94%E6%B3%95%E6%88%A6%E8%A8%98%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%9E%E3%82%AEw

『魔法少女まどか』と『ガンダムW』を合わせたような設定で、動画が展開していきます。動画は『魔法少女まどか』のものを編集して、アフレコで新ストーリーを創っていくというファンの創作&妄想動画ですが、個人的には『ガンダムW』に詳しくないので、意味が分からないがw どちらも知ってる方には、面白いかも。

ファンの妄想、創作能力が凄い!と感心しました。最初の『BANDAI PRESENTS』『EMOTION』のクレジットから再現してるのは笑ったw


◇ 劇場版 機動少女まどか☆マギカ 逆襲のQB

http://www.nicovideo.jp/watch/sm14291538

こんな動画もあって、劇場版『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』のラスト、アクシズ落とし(コロニー落とし)のシーンを『魔法少女まどか☆マギカ』の動画編集で再現しています。

これは妙にあってて、これって、ブリコラージュ(野生の思考)じゃないかと思いました。


 

ブリコラージュBricolage)は、「寄せ集めて自分で作る」「ものを自分で修繕する」こと。「器用仕事」とも訳される。元来はフランス語で、「繕う」「ごまかす」を意味するフランス語の動詞 "bricoler" に由来する。

ブリコラージュは、理論設計図に基づいて物を作る「エンジニアリング」とは対照的なもので、その場で手に入るものを寄せ集め、それらを部品として何が作れるか試行錯誤しながら、最終的に新しい物を作ることである。

ブリコラージュする職人などの人物を「ブリコルール」(bricoleur)という。ブリコルールは既にある物を寄せ集めて物を作る人であり、創造性と機智が必要とされる。また雑多な物や情報などを集めて組み合わせ、その本来の用途とは違う用途のために使う物や情報を生み出す人である。端切れから日用品を作り出す世界各国の普通の人々から、情報システムを組み立てる技術者、その場にあるものをうまく使ってピンチを脱するフィクション神話の登場人物まで、ブリコルールとされる人々の幅は広い。
ブリコラージュ - Wikipedia



物語づくりって、こういう発想が大切なのかも。

 
関連記事:文章力の鍛え方、小説、物語の書き方、発想法

 

 

戦略と戦術の違い、戦略とは見えざるもの?

 

35歳から「一生、負けない」生き方 ランチェスター秘密の人生法則

35歳から「一生、負けない」生き方 ランチェスター秘密の人生法則

 

 ◇ この本読んでて、ちょっと気になったことですが、『戦略と戦術の違い』の話を少し。


脳力開発の城野宏氏の話では、そもそも、『脳は戦略を持たないと作動しない』そうです。
http://www.mirainote.net/feature/brain/jono-php4.html

では、戦略とは何かというと『これから進むべき方向性を決めること』、『目標を定めること』ではないかと思います。

そのための『仕組みづくり』とか、『手段ややり方』はあくまで、『戦術レベル』のものだと思います。

毎年、長期的な目標を定めること自体が、『戦略づくり』になるのかなと思います。

何かをする、何かをしない、という両面が戦略になります。だから、『戦略は捨てること』ということがよく言われるのかもと思います。強みに集中するとか。

『目標』『方向性』を決定すると、脳が働き出して、潜在能力が発揮されるということになるようです。

『戦略とは見えざるもの』と言われたりするので、どうも、僕の戦略理解はまだ、不十分のような気もします。

◇ 戦略とは見えざるものhttp://www.createvalue.biz/column/200702_000024.html

これ読んでたら、『戦略を決定するための未来像がなかなか見えない』ので、『戦略とは見えざるもの』と言ったのかもしれないと思いました。

ビジネスにおいては戦略という言葉はおおよそ「目的に対する行動の最適化」と考えられています。
http://www.createvalue.biz/column/200702_000024.html


だけど、行動の最適化も、まだ、戦術レベルのような気がします。

ピーター・ドラッカーは客観的なデータを積み上げて少子高齢化社会の状況を予見した「すでに起こった未来」という著作を書いています。
http://www.createvalue.biz/column/200702_000024.html


確かに、人口ピラミッドなどの「すでに起こった未来」をベースにして、未来予測を立て、戦略を策定するということは、できるかもしれませんね。


『戦略とは見えざるもの』→『見える戦略』にするためには、「すでに起こった未来」探しが重要ということでしょうか?


『すでに起こった未来』って、実は過去の実績、データから、不変の法則を見出して、未来予測することかもしれません。

資格試験の過去問題から、予想問題を作るみたいに。


とりあえずの結論ですが、戦略を策定するためには、過去のデータ、歴史から不変の法則性を見出して、未来予測することだと思います。

でも、結局は理屈ばっかり言ってても、やってみないと分からないので、失敗したり、試行錯誤するしかないですね。泥にまみれろということでw

で、この本↓に話は戻ります。

 

35歳から「一生、負けない」生き方 ランチェスター秘密の人生法則

35歳から「一生、負けない」生き方 ランチェスター秘密の人生法則

 

 

第二次世界大戦において、アメリカ海軍に徴用された数学教授のクープマンは、ランチェスター法則やゲーム理論など様々な数式理論を組み合わせて「戦略2、戦術1の法則」を編み出しました。これは、戦術の2倍の戦力を戦略にあてることが戦力を最大化するということを示しています。この場合、戦術とは実際の戦闘行為、戦略とは後方の生産能力や兵站などのことです。この考えに基づき、アメリカ軍は戦略兵器の開発、生産拠点の破壊などを主な作戦にしたと言われています。戦闘行為が行われる頃には、勝負は決している、それがアメリカ軍の戦い方でした。
つまり、見えないもの(戦略)こそ重要なのです。

(中略)

行動は見ることができますが、方法や手順、背景にある考え方は見ることができません。戦略とはその見えない部分です。
戦略には2種類あります。1つは、方向性を決める大きな戦略。もう1つは、それを具体化した個別戦略です。
http://www.createvalue.biz/column/200702_000024.html

 
ということも書いてありました。これが答えかもw