新世紀の生き方、物語の世界

栗本慎一郎の経済人類学、白川静の漢字学、日本の古代史、日本人の起源論、小説や好きな本の話題など書いていきます。何ですが、ニュースとか、ネットの話題も多いです。

文章力の鍛え方、小説、物語の書き方、発想法

◇ 文章力を向上させるシンプルで具体的な方法 - 自由日記

◇ アナタに必要な「文章力」ってなんだろう? - あざなえるなわのごとし

◇ ふーむ - 自由日記

 
たまたま、購読中のブログ同士で日記の往復書簡的展開がされていたので、読んでみた。

確かに、文章力を向上させるために、本をたくさん読むというのもいいし、なかなか書けない人なら、その延長線上で、写経ならぬ、名文の模写もありだと思う。

ただ、やっぱり、『文章力=書く力、表現力』というのは道具なんで、何を書くのか?というのが最重要です。

特に、小説家になるなら、新人賞とかが通常のデビューコースなんで、今までにない発想とか、表現方法、新しい何か(あるいは古いもののリメイク、再評価化)が必要だと思います。


◇ 小説家が作品を書く理由とは? - 新世紀の生き方、物語の世界にも書きましたが、 小説家、もしくは何かを書く人は、自分の中に書きたいことが満ちてきて、仕方なしに、自分の中の衝動によって『書かされてる』(何者かに?自分の中の神とかに。シャーマンみたいに)という面もかなり強いかと思います。

そんな書き手にとって、書くことは息をするようなもので、小説とか、本を書くことは、エネルギー貯め込んでいって(情報や体験のインプット過多状態)、何かキイワードのようなもの、イメージが生まれるのを待つようなことかと思います。


◇ 僕の場合は、このブログのように、書きながら、自由連想法で行き当たりばったりに書いていきます。

そのうち、記事が長くなったり、テーマがぶれて、記事をふたつに分割したり、何とかまとめたりします。

 日本の新興宗教の原点と、平井和正の『幻魔大戦』 - 新世紀の生き方、物語の世界

真名と仮名、白川静、ゲド戦記、野生の思考 - 新世紀の生き方、物語の世界

このふたつの記事は、実はひとつの日記だったのに、テーマが違うものに連想が飛んでしまって、仕方なく、ふたつに分けてしまいました。まとまらないから。

ふたつめの記事は、白川静の本の1ページ目の真名と仮名の話を読んでたら、ゲド戦記に似てるという考えが浮かび、それが構造主義人類学の『野生の思考』に繋がっていったという記事ですね。

『野生の思考』というのは、ブリコラージュとも言われますが、こんな発想&思考法です。

ブリコラージュBricolage)は、「寄せ集めて自分で作る」「ものを自分で修繕する」こと。「器用仕事」とも訳される。元来はフランス語で、「繕う」「ごまかす」を意味するフランス語の動詞 "bricoler" に由来する。

ブリコラージュは、理論設計図に基づいて物を作る「エンジニアリング」とは対照的なもので、その場で手に入るものを寄せ集め、それらを部品として何が作れるか試行錯誤しながら、最終的に新しい物を作ることである。

ブリコラージュする職人などの人物を「ブリコルール」(bricoleur)という。ブリコルールは既にある物を寄せ集めて物を作る人であり、創造性と機智が必要とされる。また雑多な物や情報などを集めて組み合わせ、その本来の用途とは違う用途のために使う物や情報を生み出す人である。端切れから日用品を作り出す世界各国の普通の人々から、情報システムを組み立てる技術者、その場にあるものをうまく使ってピンチを脱するフィクション神話の登場人物まで、ブリコルールとされる人々の幅は広い。
ブリコラージュ - Wikipedia



このブログの書き方は、僕が小説書くときに使うような発想法だったりします。

時代設定とか、登場人物の設定とか、彼らの性格とか、人間関係を考えて、置かれてる状況などを考え合わせると、自然にストーリーが生まれてきます。

プロレス興行における因縁の対決とかあったりしますが、あまちゃんに例えると分かりやすいですね。


◇ 
登場人物 ~故郷編~|NHK連続テレビ小説「あまちゃん」


主人公の天野アキが、海女になって、親友の足立ユイと一緒にお座敷列車で地方アイドル歌手のような活動をはじめます。そこに、東京の有名アイドルグループのマネージャーの水口氏がスカウトに来る。東京に行ってデビューしないか?ということになる。

何故か、アキにお母さんの春子は大反対!実は春子は昔、アイドル歌手を目指していて、東京の有名アイドルグループの総帥の太巻氏と因縁が…。

過去の人間関係の因縁よって、あまちゃんは故郷を出て、東京のアイドルグループの門を叩きます。が、様々な障害が立ちふさがり…。

こういうふうにして、登場人物の最初の設定、人間関係の因縁によって、ストーリーは必然的に流れていく訳です。できてくる。もう、こうなったら小説&物語世界のルールができてしまって、作者でもストーリーを自由にはコントロールできなくなる。

登場人物に個性や生命が吹き込まれ、作者は彼らの行動、頭の中のイメージを書き写すという自動書記係となっていきます。こうなったら、しめたものw 

 

◇ 話がそれたけど、それたおかげで、最初、『文章力、小説、物語』という日記のタイトルが→『文章力の鍛え方、小説、物語の書き方、発想法』に変更されました。仕方なしw

『文章力を鍛える』という本題に戻りますが、文章を写経するのもいいけど、書きたい!という衝動が出てくるような体験、本を読む方が重要ですね。

それと、文章書く人、ブロガーは、精神のストリッパーwなんで、恥ずかしがっちゃダメ!下手でも、なんでも、書いてみるしかないね。

ダメ元なんだし、そういう勇気が必要ですね。

愛読してます↓ 小説、書けてません w                    

 

小説家・ライターになれる人、なれない人―あなたが書けない本当の理由

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