ベストセラー作家になるための<文化資本>論、少子化対策と教育無償化は世界の流れ
◇ アルファポリス 第8回エッセイ・ブログ大賞も、みなさんのお蔭で「小説家になるための戦略ノート」が第7位になってます。
◇ ベストセラー作家になるための<文化資本>論、少子化対策と教育無償化は世界の流れ/小説家になるための戦略ノートを更新しました。
ラノベの女王様からのリクエストで、資格試験前だというのに、更新してしまいました。
文化資本は『はてなブログ』でも、度々、議論になるのですが、戦後の復興期において、社長は中卒、大卒が多かったし、今は二代目、三代目で大卒が普通ですが、本当に文化資本がベストセラーを生み出す原因なのかは疑問が生じます。
中卒の田中角栄、松下幸之助、本田宗一郎、スティーブ・ジョブスなどの事例を見ると、『何かに憧れる』『感動する体験』が結構、ポイントなんではないかと思う。
後天的な文化資本としての師匠(メンター)やロールモデル(手本、目指す人)の存在もかなり重要で、そこに向かっていく過程で文化資本の集積が進んでいくようにも思います。
松下幸之助は父親の米相場失敗で尋常小学校(6-10歳)四年次中退(9歳)です。
丁稚奉公(タバコの買い置きで商才を発揮している)に出された後に、大坂で路面電車を見て感動して、電気の仕事を志して、大阪電灯(後の関西電力)に入社しています。
本田宗一郎は高等小学校(10-14歳)卒業ですが、尋常小学校時代に、自動車や飛行機の曲芸飛行を見たのがきっかけのようです。
二輪車の研究のために、旧制 浜松高等工業学校(現在の静岡大学工学部)聴講生となっている。
田中角栄は公式には高等小学校(10-14歳)卒業ですが、中央工学校土木科という専門学校を卒業していて、実は頭は良くて高等小学校卒業時には総代を務めていて、母の難病、極貧で進学を諦めたようです。
建築現場で働いたけど1ヶ月で辞めて、建築事務所で働いたりしてるんですが、1934年(昭和9年)3月、「理化学研究所の大河内正敏が書生に採用する」という話が持ち込まれ、それを機に上京しています。
なんですが、この話は通ってなくて、やっぱり、建築事務所で働いているうちに事務所代表が兵役に取られたりで、建築業で独立したりしています。
エレベーターで偶然、理化学研究所の大河内正敏と会って、理研コンツェルンの仕事を引きうけるようになっていきます。
その後、兵役に行くのですが、そこでも部隊内の事務処理能力が買われて上官に一目置かれています。
戦後、田中土建工業を設立して、 理研コンツェルンの仕事も復活し、政治家に献金した縁で政治家になっていきます。
スティーブ・ジョブスも、この方こそ、導師(メンター)を求めてインドに旅して失望したようです。
ヒューレットパッカード、アタリ社などで働いて、アップルを創業しますが、技術的には、スティーブ・ウォズニアックの存在が大きくて、ビジョン、経営者としてスティーブ・ジョブスは優れていたということなんでしょうね。
当初、スティーブ・ウォズニアックが開発したアップルコンピューター(パソコン)はヒューレットパッカード、アタリ社に、発売を打診していますが断られています。仕事以外で『個人がコンピューターを持つ意味が分からなかった』ようです。
パーソナルコンピューターという概念が社会に普及してない時代だったんですね。
その後、アップルを追い出されたスティーブ・ジョブスは、アップル社復帰後、iMac、iphoneなどを生み出して大成功します。
アップルから 離れていた時期に作った会社でも、今のアメリカの3DCGアニメスタジオの基礎まで作ってますが。
iphoneという『スマホ』を生み出してしまったわけですが、今の社会の産業地図を書き替える製品を生み出してしまう訳です。
確かに、元々、持っている文化資本は有利に働きますが、少子化、格差対策として高校、大学までの教育無償化などその整備も大事ですが、『何かに憧れる』『感動する体験』、好奇心なるものが、かなり重要ではないかと思われます。
◇ それと、6/1のファーストディで映画が安くて見た映画
が面白かったというか、恋愛脳内会議コメディぽい映画ですが、真木よう子はかわいいし、西島さん、吉田羊、神木隆之介の脳内会議も良くて、素敵な映画でした。
かなり笑える場面が多いですが、恋愛というより主人公の自己確立の物語というか、幸せとは何か?を追及する話でしたね。
約2年ぶりの映画でしたが、そんなに経っていたとは思わず、トーホーシネマズの会員カードを更新しました。
↑この本が凄く面白かったので、また、感想書きますが、監督の勝敗論とか、宮崎駿、庵野、富野監督とか、映画の話が深いです。
こちらの作品の方がなろうでは人気で、まあ、内容が小説家になろうの複垢ポイント問題についてだったり、なろうのあるあるネタ満載なんで、この作品も第一章「複垢調査官」が完結して、「常世封じ道術士 風守カオルの第二章 雛流しの呪法」の話に繋がっていくので、合わせて読むと面白いかもしれません。
この作品、傑作というか、文化人類学の交換や呪術的知見、諸星大二郎から攻殻機動隊までをカバーしてしまうサイバーパンクというか、オカルトパンクという新ジャンルの作品ですね。
たぶん、歴史を変えてしまう作家だと思います。ソードアートオンライン級の作品だし、書籍化、アニメ化、映画化希望です。
書くのも早いし、内容もいいし、更新が待ちどうしいというか、実は、まだ最後まで読めてないです。240万字だと!長いけど、読み終えたくない、終わらないでほしいという気持ちもあります。
アリス・イン・カレイドスピア 1 (星海社FICTIONS)
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『幻想再帰のアリュージョニスト』の最近さんが星海社からデビュー!
アリュージョニストの世界観はそのままに、短いお話から入りたい方にお勧めです。平積みの本を買いましたが、僕が買ったのが最後で売り切れなので、かなり、売れてるようです。
常世封じ道術士 風守カオル
複垢調査官 飛騨亜礼 ≪短編連作版≫