STAP細胞問題に対する日本の世論、知、情、意のバランス
あの会見からワタクシは様々なことを考え、驚き、愕然とし、失望しました。
愕然としたことの一つは、あの会見のリアクションがえぐり出した日本社会の二極化であります。事実を客観的に批判できる知性のある人々と、そうではない人々です。
うーん、STAP細胞問題の日本の世論の本質はですね、知性の問題もあるかもしれないけど、STAP細胞の小保方さんの会見を見て、ああ、酒井紀子と同じ会見だ!とほとんどの人は思ったはずで、僕も「例えが悪いですが、涙の記者会見を見ていて酒井法子かと思いました。記者さんも全く攻めきれないという快挙。いや、なんだろうね。分かりません。」と書いてたりします。
4/9(水)小保方さんの記者会見について - 新世紀の生き方、物語の世界
つまり、小保方擁護派は武田先生を筆頭に「不正はあるんだろうな」ということを薄々予想しつつも、感情的に擁護していたんです。
小保方批判派は何故か原発擁護派でもあり、権力にはおもねるけど、弱いものいじめは平気でやるしね。そのあたりが人間としての品格が低い感じもする。
武田邦彦 小保方論文(STAP細胞)2 /2 コピペなんか全然いい! - YouTube
知、情、意がそろってインテリジェンスになる / SAFETY JAPAN [日下公人氏] / 日経BP社
つまり、今のアメリカの大富豪とか、ユダヤ人とか、アベノミクス考えた人とか、確かに頭いいと思いますよ。
でも、よく言われるようにお金持ちがさらにお金持ちになっても、お金を使いきれないので、経済は縮小するし、インチキ詐欺的経済を回していくしかない。
情けは人のためならずと言ったりしますが、貧しい人は才能がない、能力がない、自業自得というのはそれは確かに正しいことなんですが、それだけでは人間的な何かは完成しないんじゃないかと思います。
組織の2:8の法則でも言ったけど、格差というのはどうしても生まれてしまう自然の法則であり、能力があり、力もある人が経済的に厳しくなると自分の身だけ護ってしまう、それは結果的に経済を縮小させて、結局は世界経済自体を縮小させ、自分自身の首を締める。
それがもう一つ次元の高い自然の法則な訳だ。
今まで日本経済が上手くいっていたのは、人口ボーナスもあるけど、日本人の不安遺伝子、安心志向を終身雇用などの安心できる感情的サポートが存在して、それが偶然にも一段高い自然法則の発動条件だったので、上手く回っていたのです。
マネタリストがいうように、紙幣を刷りまくって、金利が安くすれば金借りるだろう、アメリカではそうなる!とか思ってるのでしょうけど、日本人の不安遺伝子、安心志向という心理的な面の自然法則が分かってないので、アベノミクスで金融緩和しても全く効果がない訳です。
まあ、あれは国債消化がやばいので日銀で買い取れるようにしたというか、アメリカのEQ3縮小とのバランスを取るために、日本が低金利のお金を世界に供給することになったということだけかもしれませんが。
「この道しかない」という自民党のスローガンの本当の意味とは?(山田 順) - 個人 - Yahoo!ニュース
人間というのは唯の物理現象や数字では割り切れない。
事実を事実としか認識できない人は、物理法則思考で止まってる人で、その上の心理感情面の法則、そのもっと上位の意思や志の部分の人間の法則のことが全く分かってないのです。
ここで貧しい人々や弱い人に同情したり、慈悲の心を持ち、自分自身が損しても助ける、何とかしようとする感情は実は間違いではなく、そういう人の感情はおそらく、人知を超える上位の自然の法則に繋がっていて、結局は経済を好転させるような方向に向かっていくと思います。
知・情・意のバランスで人間的な完成があると思うし、そういう言う人が世を治めると、世の中が発展していくと思います。
例えば、梟雄とも言える田中角栄などの政治家は、確かにブラックな面はありました。
前政権で政権運営に失敗した民主党ですが、官僚を敵に回して、正しいことのみを追求して建前論でやってしまった。
田中角栄は官僚の奥さんの誕生日に花を贈ったと言うし、スーツで泥田に入って行って、農民の手を握ったともいいます。
それは単なるパフォーマンスというのは簡単ですが、人の感情を揺さぶる行為であり、そういう一段高い感情の法則を知っていた訳です。
もうひとつ上位の意志、志の法則は日本列島改造論などで揺り動かして、社会を動かしていった。
今、こういうことまでできてる人は、「ソフトバンクは金の卵を産むガチョウです!」と言ってしまう孫正義さんぐらいでしょうね。
君子の徳を持つ者が政治家になったり、世界のリーダーになると、不思議とすべてが上手くいくと思います。
小保方批判派、原発擁護派、知性のみ派は結局は、世界経済自体を崩壊、縮小させるだけで、自分が賢いだけ、自己保身からろくなことをしないのは、現代日本をみれば明らかです。
乾為天の龍:リーダーの易経 BlueBloomBlog/ウェブリブログ
易経の話になるけど、成功しておごり高ぶって凋落する。陽ばかりだと危うい。
あえて陰を作ることで、成功、陽を保つことができるといいます。
龍は雲がないと空を舞うことはできない。
龍を大企業とすれば、雲は無数の中小企業や無名の人で、そのお蔭で大企業は繁栄を保つことができている。
小保方批判派、原発擁護派、知性のみ派のように、たとえ正しいことを言っていても、頭が良くてノーベル賞とっても、欲の固まり、自己保身のみで敢えて自分自身の損を作り出すことができない人は、小知にすぎなくて、大知には永遠に至れないのですよ。
自分が正しことを証明したいのかもしれませんが、そんなことはみんな最初から分かってるんですよ。議論のレベルが低レベルなんだよね。わかってて、小保方さん擁護してるのは別の理由があるんだよね。
正しいことをただ、正しいというだけの人は、全くそこから進歩しません。
そこに自身の感情や意志や志が加わってはじめて人間的な完成と本当の知性が生まれます。
「小説家になろう」で、異世界転生ものがウケるのは、理屈じゃないのです。
考えるな!感じるんだ!なのかもしれん。
こちらは僕のお気に入り小説のステマです。
この作品、傑作というか、文化人類学の交換や呪術的知見、諸星大二郎から攻殻機動隊までをカバーしてしまうサイバーパンクというか、オカルトパンクという新ジャンルの作品ですね。
たぶん、歴史を変えてしまう作家だと思います。ソードアートオンライン級の作品だし、書籍化、アニメ化、映画化希望です。
書くのも早いし、内容もいいし、更新が待ちどうしいというか、実は、まだ最後まで読めてないです。177万字だと!長いけど、読み終えたくない、終わらないでほしいという気持ちもあります。