STAP細胞事件から見えてくる理系思考、常識的思考の限界
◇ 言ってることはすべて正しいのですが、理系の人の思考とか、一般の常識人の思考の限界が見えてくる。
政治家がよく公費を私用に使ったり、裏金を作ったりするのだが、世の中、本音と建前とかあったり、清濁併せのむとかの表現を使われる政治家がいたりする。
猪瀬知事が文筆家時代には政治家とか、世の中を批判することを書いていたが、いざ政治家になったら謎の献金で政治家を辞める羽目になった。
これはどういうことなのか?ですが、現実にそういう立場になったら、正義一辺倒で不正をせずに過ごすことはできないということなんですね。
現実的な問題を解決するのに、本音と建前とかあったり、清濁併せのむ度量が必要になったりするのです。
天才と呼ばれる器量型(才能のある)の人が陥りやすい落とし穴で、結局、悪にも不正にも手を染めないと世の中回っていかないのです。
こういう資質を度量というのだが、時には敵さえも味方につけたり、犯罪者を司法取引して上手く使ったりする度量は、鬼平犯科帳の長谷川平蔵さんでよく見てると思うのだが。「24」のジャック・バウアーもそうか。
勧善懲悪の水戸黄門型の人を善とするのが理系の人の思考とか、一般の常識人の思考なのですが、ことの善悪は分かってるのだが、敢えて悪さえ犯す人が尊敬されるのです。
正義を唱える人はこの世の半分しか世の中を知らないということなんです。
もっと少ないかもしれない。
理系の人の思考とか、一般の常識人の思考の人から見たら悪人にしか見えない人が世の中を動かす人になっていくのです。偉大な政治家と呼ばれたりする。
そういうことが最近というか、以前から見えていたのですが、正しいことを正しいと言うだけの人(実は僕の福島原発事故に対する態度も)は実は無責任でダメな人なんじゃないかと自省を込めて書き残しておきます。
福島原発事故で放射能が東京や東日本に及んでいるという事実があったとしても、東京に住んでいる人の気持ちになれば、それは言わない方がいいかもしれず、土地の資産価値が急落することは健康被害より重大かもしれない。富裕層はともかく、実際、普通の個人は移住したくてもできないだろうし。
そんな事実は全くないよ、心配ないという人の方がいい人なのかもしれない。
正しいことを正しいというだけなら子供でもできるが、大人になるということはそれを全部、飲み込んで生きていくことなのかもしれないと思う。
しかし、このSTAP細胞事件、ライブドア事件とか、田中角栄のロッキード事件と同じ匂いがするんだよね。
笹井さんの自殺も不審だけど、彼を殺したのはマスコミや一般人の好奇心と妬みであり、科学の世界では論文の検証はもう少し長い期間で行われるし、間違いがあっても、それはそれでスルーする程度で良かった話だったと思うよ。
うやむやになってたかもしれない。それで平和になればいいのではないか?と最近は思うようになった。落としどころも重要だと思う。
オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]
今の若い人の職がなくなってるのは、実は正しいことを正しく追及しすぎからかもしれません。テクノロジーの発達や合理性が仕事を無くしてるんだから。
小保方さんの姿は明日は我が身ぐらいに考えて行動するのがちょうどいいのではないかと思う。間違わない人間はいない。
早大の小保方氏への処分は「意図的な時間稼ぎ」か? | 日刊SPA!
こういう早大の対応は、対世論、とか裁判リスクとかを踏まえた非常にバランスのいいものです。
大体、卒論なんて早稲田に限らずコピペばかりだよ。そういうことでも学位を出したりする訳で、そんなオリジナルな論文など書けたら全員ノーベル賞取るよね。はてなの人や理系の人ってそんなこともわかんないんかな。どこまで単純思考なのかな。
マスコミが作り出す世論は仮想現実なんだけどね。
基本、嘘の世界なのに、信じ込んだらダメだよ。
世論に乗りすぎない、バランス感覚も大事ですね。
こちらは僕のお気に入り小説のステマです。
この作品、傑作というか、文化人類学の交換や呪術的知見、諸星大二郎から攻殻機動隊までをカバーしてしまうサイバーパンクというか、オカルトパンクという新ジャンルの作品ですね。
たぶん、歴史を変えてしまう作家だと思います。ソードアートオンライン級の作品だし、書籍化、アニメ化、映画化希望です。
書くのも早いし、内容もいいし、更新が待ちどうしいというか、実は、まだ最後まで読めてないです。177万字だと!長いけど、読み終えたくない、終わらないでほしいという気持ちもあります。