新世紀の生き方、物語の世界

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新人賞となろうに共通する小説の冒頭の書き方について、書籍化作家の戦略シリーズ3

◇ 小説家になるための戦略ノート - 新人賞となろうに共通する小説の冒頭の書き方について、書籍化作家の戦略シリーズ3

 


異世界とか、転生とかの小説を書くと、冒頭シーンで人の死について書くことになります。

主人公がトラックにはねられて死亡し、神様からチートな能力を授かり、異世界に転生して大活躍する、人生をやり直すというのがテンプレのストーリー展開です。


こういう小説はあまりにもご都合主義だし、人の死を軽々しく扱いすぎるのではないか?という意見もあります。

それはそうなんですが、「とりあえず、死体を転がせ」というミステリー小説に至っては、もう絶句するしかないでしょう。


何というのかな、小説というものは、反社会的であり、非日常であり、日常の世界では描くことのできないものを書くものだということだと思います。

日常の生活で僕らはさまざまざルールに縛られて、精神はふさぎ込み、そのままでは魂が死んでしまうような、精神のエントロピーの死を迎えます。


文学というものは、人間のダークサイド、心の闇や無意識の世界を描くもので、それによって日常を活性化するものだと思います。

ただ、倫理に反する作品を描くのはどうなのか?という問題は、非常にデリケートな問題ですが、元々、文学は反倫理的、反社会的なものを描くものなので、本質なので、それは避けられないことかとも思いますね。

そういうものがあることによって、逆に倫理が糺されるという効果もあるとは思いますが。


 

魔導天使~白き魔女たちの天界転生~

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モグラ男と、ひかり姫は、2014年8月アルファポリス「第7回絵本・児童書大賞」エントリー済です。応援よろしくお願いします。