新世紀の生き方、物語の世界

栗本慎一郎の経済人類学、白川静の漢字学、日本の古代史、日本人の起源論、小説や好きな本の話題など書いていきます。何ですが、ニュースとか、ネットの話題も多いです。

現実という幻、物語という真実、外国人から起業家が生まれやすい理由

◇ 最初の3年で仕事人生の大半が決まる説 - sudoken Blog

◇ 死んだように生きる - はてな匿名ダイアリー


◇ 最初の3年だけでは仕事人生決まらない - レールを外れてもまだ生きる - 派遣OLブログ

◇ 最初の3年でレールを踏み外した方が仕事人生は面白い - しろぐらまー

◇ レールの話 - OSZQ

◇ 大学中退うんこニートが頑張った結果wwwww : ゼロゼロにゅーす


この記事を読んでいてふと思ったのだが、前回の記事で書いた小泉郵政改革の際のマスコミの世論形成(B層の話とか)のこと
とか見ていると、今の社会って「誰かが現実と思わせたがってる幻」を見ている人が多いのかな?と思う。

そんなことで自殺とかしたら丸損というか、「生きてるだけで丸儲け」という明石屋さんまの名言はほんとだなと思ったりする。

 

B層

郵政の現状サービスへの満足度が極めて高いため、道路などへの公共事業批判ほどたやすく支持は得られない。郵政民営化への支持を取り付けるために、より深いレベルでの合意形成が不可欠。マスコミ報道に流されやすく「IQ」が比較的低い[2]構造改革に中立的ないし肯定的。

構成
主婦層、若年層、シルバー(高齢者)層など。具体的なことは分からないが小泉総理のキャラクター・内閣閣僚を支持する。

 

B層 - Wikipedia

 


逆に、小説とか物語の中に、フィクションの形を取った真実が見えてくることがある。

あの「マトリックス」という映画は、例え話としては今の僕らの立場をよく表しているように思う。

僕の重要な人生のテーマである「思い込みを外す」というものも大事かなと思う。


◇ オウム事件の脱洗脳の仕事から有名になっていった苫米地英人さんの言葉を借りれば、ストコーマ(盲点)というものが発生してしまい、誰かがそう見せたがってる世界、自分が思い込んでる世界ばかり信じてるとろくなことにならないと思う。

つまり、人間って現実というものを見ることが困難な動物です。


「思い込み=私的幻想」によって目が曇る場合もあるし、「共同幻想」という名の「普通の世界の幻想」(=レール)というものの影響力も強く、今回の「レールの話」も、結局は共同幻想の話だったりする。


ふたたび、苫米地英人さんの言葉を借りれば、こういう共同幻想の圧力で私的幻想がつぶされてしまうことがあり、これは「ドリームキラー」と呼ばれています。

僕なんて最初の3年どころか、最近になって、ようやく目が少し見えてきたかなと思うぐらいです。

◇ それで、最近、タイ人奥さんが、友人の奥さんからタイの食材を買ってるのを見ていて、その友人の奥さんはこれで起業のようなことをしてたりします。

まだ、小さなビジネスだけど、ああ、そうか、横浜や神戸の中華街、韓国、台湾料理の店って、最初はこんな感じでできるんだと思いました。

最初は異国の地にいる同胞同士で助け合いのようなような感じで中華街の店ができ、それが日本人客にも人気になって、中華料理の名店なっていくとか。


例えば、誰でも思いつくと思うけど、お店に在庫になってる大量のフリーペーパーや段ボール、アルミ缶などを回収して回って、それを古紙などの回収業者に売れば(一般の人も利用できる古紙市場という施設もある)なにがしかのお金にはなる。

元手はタダだが、車とガソリン代ぐらいはかかるかな。


◇ 例えば、以前、フリーマーケットやっててみたのだが、リフォーム業者の人が改築のついでに発生したゴミの中の使えそうなものを売ってたりした。

これも元手はタダだし、まあ、売れるかどうかはあれなんだけど、やはり、骨董品を扱ってる人などもいて、ひと山なんぼで買って美術年鑑をひっぱりだして、その中からお宝品を探し出していた。

中古の着物や浴衣も売ってたりして、僕はメインではスワロフスキービーズの材料を売ってたが、それを買ったお客さんがビーズの作品を売って人気になってたりする。

そうかと思えば、ステンドグラスのアクセサリーを作ってる主婦の人は母子家庭なのだが、事務仕事とそのアクセを売って子供3人を育てたりしている。結構、固定客もついている。

僕も子供向けの100円ぐらいのプラスチックビーズ腕輪を障害者施設の方に作ってもらって子供に売ってたりもしたが(仕入れなどお金を出してくれた人がいて、サラリーマンやりながらの勉強のためだったので、1年ぐらいやってタダ働きだったが)、おもちゃ屋さんの卸業の方から売れない在庫を安く買って売ってたりもしてた。

終了間際になると、次の商売の仕入れを考えて、結構、業者間、素人だが半ばプロのフリマの人同士の取引も活発だった。

◇ 僕の影響で岡山の障害者施設が商売に走ってしまったのは申し訳なかった。ビジネス社会でストレス感じて精神的に壊れた人が多かったので、それは本末転倒な気もする。

岡山のフリマの特殊性というか、本業の人が休日に在庫処分に来たり、素人が仕入れをして売ったり、神戸や大阪の業者を通じて海外商品を仕入れたり、中古品を海外に捌いたりなどもやってる人は多くて、フリマは結構、小さな商売する人には面白いところである。

アジアは台湾、タイなども屋台、露天商天国だから、日本の中国地方は古来から中国から来た人も多いので、中国江南から来た中国人は隼人とか呼ばれ、九州、瀬戸内海の海賊や海上輸送を担っていたらしい。

中国地方、西日本の人は、僕も含めそういう人たちの子孫だし、O型=アフリカ系、B型=中国や遊牧民族的大陸系、A型、AB型はその後の進化した人々だし、血液型分布もヨーロッパはB型が多かった気がする。中央アジアからのゲルマン民族の大移動があったしね。



◇ HP制作などもやったこともあるが、いいお得意さんがいて信用を得れば、一案件30~100万ぐらいの売上の商売はざらにある。まあ、これも付き合い営業で、HP作ってほしい人がいて他の人に売上あげて僕はタダ働きですがw 今でも、ランサーズとかでそういう案件は結構あるだろうし。

が、最初は数万ぐらいの小さな仕事からはじめて、信用をえれば大きな案件もできるようになってくるでしょうね。

それで大きくなって行ったのがホリエモンだったりします。ホリエモンライブドアのはじまりは元妻とはじめた小さなHP制作会社だった。

ホリエモンは元妻と結婚して彼女の両親にお金をだしてもらって、確か株式会社オン・ザ・エッヂいう会社を起こした。

その後、ライブドアを買収してポータルサイトとか作るのだが、元妻とは離婚、彼女はHP制作会社を継続したいという意思があり、仕事の方針やビジョンの違いにより、公私ともに袂を別けた。

でっかい会社にしたいというホリエモンと、こつこつと職人気質でいいHP作りたいという元妻や社員との考え方の違いは企業の成長過程ではよくあることで、まあ、仕方ないことだった。

◇ Mixiやグリーも最初は、社長一人ではじめたようなものだし。Mixiは転職サイトがメインだったし新規事業だった。というか、アメリカで流行ってるSNS面白いので、社長の笠原さんがサーバーひとつではじめた趣味的なもの。

グリーは楽天社員からの起業かな。社長の田中さんひとりからの出発だった。


Mixiやグリーも最初は趣味的コミュ二ティだったのだけど、その初期に僕も入会してたのでその辺りは知ってる。ITメルマガ読者でたまたま招待メールが来たので入会した。

ふぁるさんという後にMixiの社員になるコミュニティリーダーのような人がいて、その人がマイミク数千人、今でいえばフォロワー数千人とか、本当にまめにいろんな人の話題に食いついていたりした。24時間ネットに張り付いてるのではないか?というような錯覚をいろんな人に与えていた。

それはあくまで彼女の趣味というか、遊びのようなものだったのだが、それがMixi初期のコミュ二ティの流れをつくった。

「ネットの人って、もっと“イタイ”と思ってた」

 友人リンク機能「マイミクシィ」にもハマった。マイミクシィは、他のユーザーにリンク依頼し、承認されれば、自分の友達として自分のページに表示できるという仕組み。知らない人ともどんどんつながれるのが楽しかった。

 ある時ふと思い立って、友人と、マイミクシィ数がどこまで増えるか競い合った。この勝負を見届けに、多くのユーザーが、中村さんのページに集まった。勝負の状況を伝える日記のレスで、いつのまにか、負けたほうの罰ゲーム――東京・飯田橋の中華料理屋で、巨大餃子を食べる――まで決まっていた。

 勝負には勝った。面白そうだったから、言われるままに巨大餃子の店を予約した。初めて主催した、mixiのオフ会だった。

 オフ会に参加したのは、勝負した2人と、それを見届けたユーザー11人。初対面の人も多かったが「皆いい人でびっくりした。ネットの人って、もっと“イタイ”と思っていたから」。

 mixiのオフ会は、その後何度も主催した。mixiのビジネスモデルをユーザー皆で考える「mixi版無敵会議」もその一つ。mixiが赤字運営だという記事を読んだ時、1ユーザーとして何か役に立てないかと考え、思いついた。

 場所を借り、内容を練り、80人以上のユーザーを集め、司会を務めた。もともと仕切るタイプではないし、人前で話すのも初めての経験だったが、大好きなmixiのためなら、何でもできた。

 

ITは、いま──個人論「mixi依存症なんです」――ソーシャルネットで人生が変わった26歳女性 - ITmedia ニュースより

 
Mixiってこの時点では赤字でサーバー費用をまかなうので精一杯だった。

ユーザーに支持されて、MIxiプレミアムで月300円課金すればこのコミュニティが維持できるという案がでたりして何とか窮地を脱していく。

Mixiの会員も数十万~50万人ぐらいかな?はてなの初期がIT系とか、プログラマ中心だったりするらしいがMixiも最初はIT会社で働いてる人中心だった。

グリーと会員数争いとかも盛り上がって、100万人ぐらいを境にMixiが急激に会員数を伸ばして、グリーが300万人ぐらいで頭打ちになり、Mixiは1200万人に伸びて会社を上場する。

グリーはその後、ケータイゲームサイトというビジネスモデルを確立して、急拡大するのだが、MixiSNS中心でその流れには乗れずに衰退していく。

よく言われてるように足跡機能の廃止が痛かったと思う。

コミュニティが拡大しすぎて会員の一体感はなくなってしまい、足跡機能の廃止で一気にコミュニティが崩れ、Mixiの足跡機能を使ったビジネスとか出てきてしまったのも痛かったと思う。

ユーザーは営業などの迷惑メールとかに悩まされることになる。


最後はファイスブックの登場でMixiは過疎っていって、赤字になったり、社員を解雇していったりですね。


◇ 話が大幅にそれましたが、在日も含めて外国人って、やはり、差別されるというか、日本人の職場になかなか入れない。

でも、身内のコミュ二ティが強固でその人脈で就職が決まり、たいがいパチンコや飲食業などの起業で成功してる会社で働くので、最初から起業家的トレーニング、商売のノウハウとか働きながら学ぶことになる。

独立なども朝鮮銀行ではないが身内の作った銀行で支援をしてもらったり、生活協同組合的ネットワークもあったりするので、起業しやすいのではないかと思う。


日本人だって会社から学ぶことはできるのだが、サラリーマンの待遇が右肩上がりでそれなりに生活できたので今までは良かった。


でも、今後は待遇も右肩下がりだし、何かで稼ぐ必要がでてくるだろう。
アルバイトもいいが、それじゃあ自給も少ないし、自分で商売できないか?などと考えた兼業起業家のような人が増えてくるかもしれないですね。

 

◇ 起業するならIT系とかがいいのではないかと思う。でも、ITプラスリアルなビジネスが、一番、差別化しやすく、成功しやすいとも思う。何をするにもエネルギーがいるので、本当に自分がやりたいことをするのがいいと思うし、稼ぎに徹するのもいいけどね。それがひとつの目的なんだし。お客さんの二―ズさえ満たせればそれでいいし。


結局、僕は今はサラリーマンでお金稼いでいるが、職場が昼勤から夜勤に変わってようやく慣れたところである。

兼業作家目指してる割には小説書いてないし、ダイエット、家の物置の整理、結婚生活を軌道に乗せるのに忙しいし。

いろんなものが整ってきたら、今までの体験から、好きな文章を書くことでお金を稼げないかと思っているが、タイ人主婦に負けずにがんばってみたいと思います。

ライブドアMixi、グリーも、最初はPCやサーバーひとつでできた小さなビジネスだったし、2ちゃんねるって会社になったし、もう代表ではないが、精神的にはひろゆきの個人掲示板だしね。

ニコニコ動画もそんな趣味的コミュニティの香りがするが、最近、ニコニコ超会議などで不協和音が聞かれ、コミュニティの統一性が崩れつつもある。

 
しかし、ニコニコ動画の会社ドワンゴの社長さんが作ったブラウザ三国志のドワクエ同盟は強かったなあ。


ということで、話の収拾がつかなくなったので、この辺りで終わります。