新世紀の生き方、物語の世界

栗本慎一郎の経済人類学、白川静の漢字学、日本の古代史、日本人の起源論、小説や好きな本の話題など書いていきます。何ですが、ニュースとか、ネットの話題も多いです。

こちら討伐クエスト斡旋窓口/小説家になろう

◇ 「こちら討伐クエスト斡旋窓口 」(作者:鬼他)という作品があるのですが、これが面白くて、読んでます。

 

まだ、三章の騎士団編ぐらいなのですが、平凡な日常が何かで崩れていくお話というのは、半村良(故人)の作品によくあります。

半文居/半村良オフィシャルサイト

 

「戸隠伝説」「平家伝説」「魔女伝説」など伝説シリーズといって、日本の伝奇SFシリーズの草分け的作品を多く書かれました。最初は主人公の日常生活の描写からはじまって、徐々に非日常の世界に移行していくお話は、凄く好きでした。

 

最近、「謎の転校生」(SF作家、眉村卓原作)というドラマが放映中ですが、この場合は、だいたい学園もので、平凡な日常生活に色々と波乱が起こっていくお話でした。 

 

こういう物語のパターンや、主人公に秘密があったりして、それが徐々に明かされる話の展開は、物語のスタートとしては、なかなか巧かなと思ったりします。小説を書く上で、参考になります。

しかし「小説家になろう」の小説の評判を掲示板などで、よく目にしますが、どうも「軟派なタイトル」だけど、中身の文章は硬派なものが多いように思います。

タイトルに惑わされずに、ちゃんと読めば、なかなか面白い小説は多いし、文章もしっかりしてるので、安易にテンプレだ何だと批判する必要がないよなと思ったりしました。


たぶん、タイトルのつけ方、スートリー展開を印象づけるための言葉が、誤解を呼ぶ原因になってるようですが、質のいい小説が多いと思いました。普通に面白いし。

 

童話を少し更新しました。


モグラ男と、ひかり姫
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かぐや姫の罪 (新人物文庫)

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