新世紀の生き方、物語の世界

栗本慎一郎の経済人類学、白川静の漢字学、日本の古代史、日本人の起源論、小説や好きな本の話題など書いていきます。何ですが、ニュースとか、ネットの話題も多いです。

「グイン・サーガ」の続編が出る!

◇ 作者死去で未完の「世界最長」小説 「グイン・サーガ」に続編登場
http://www.j-cast.com/2013/11/04187994.html?p=all

昨日、某地元百貨店系の店舗の本屋さんで、雑誌形式の文庫本『グイン・サーガ・ワールド』を読んでいて、びっくりしました。

作者の栗本薫が亡くなって、未完に終わっていた『グイン・サーガ』の続編が、彼女の小説道場の弟子たちの手で連載されていました!

 2012年9月に発売された『グイン・サーガ・ワールド 5』より、五代ゆう宵野ゆめによる正編の続編(絶筆部分からの直接の続編ではなく、同時系列における別の地域の本編エピソード)の発表が行われている。2013年11月からは、この続編を文庫化した書籍が正編のナンバリングを受け継ぎ、第131巻「パロの暗黒」(五代ゆう著)・132巻「サイロンの挽歌」(宵野ゆめ著)として刊行。以降は随時続巻される予定。

 Wikipediaグイン・サーガ』より引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AC

 


グイン・サーガ』は最終巻の130巻の『見知らぬ明日』で途絶えていて、パロ、ゴーラ、ケイロニアの三国時代が到来する中、謎の宗教『ミロク教』の話が出てきて、これからどうなるんだろう?という所で終わっています。

五代ゆう宵野ゆめというのは小説道場の門弟(小説JUNE連載)みたいだけど、このままの名前で門弟やってたのかな?ちょっと検索してみる。

これはちょっと読んでみようかと思う。


栗本薫は、生前、クトゥルフ神話が好きで、この神話は同じ世界観を、複数の作家で書いて、神話体系が出来上がっていったものです。

 

パルプ雑誌の作家であるハワード・フィリップス・ラヴクラフトと、友人である作家クラーク・アシュトン・スミス、ロバート・ブロック、R・E・ハワード、オーガスト・ダーレス等の間で、架空の神々や地名や書物等の固有の名称の貸し借りによって作り上げられた。

Wikipediaクトゥルフ神話』より引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%95%E7%A5%9E%E8%A9%B1

 

死を予感していた『グイン・サーガ』の作者である栗本薫は「誰かがこの物語を語り継いでくれればよい」と生前、発言していたらしい。

その遺志を、夫であり、元SFマガジン編集長の今岡清氏が引き継ぎ、『グイン・サーガ・ワールド』という雑誌形式の文庫本が刊行されていました。

内容は他の作家による『グイン・サーガ』の外伝、エッセイ、栗本薫の遺稿の発表でしたが、『グイン・サーガ・ワールド 5』に本編の続編が書かれたようです。知らなかったよ。

ということになると、この作品、当分、完結しないだろうし、勝手に完結することも、他の作者としてもやりにくいだろう。

栗本薫の理想とする、永遠に終わらない物語になってしまうと思います。

 

グイン・サーガ・ワールド5 (ハヤカワ文庫JA)

グイン・サーガ・ワールド5 (ハヤカワ文庫JA)