新世紀の生き方、物語の世界

栗本慎一郎の経済人類学、白川静の漢字学、日本の古代史、日本人の起源論、小説や好きな本の話題など書いていきます。何ですが、ニュースとか、ネットの話題も多いです。

小説家が作品を書く理由とは?

◇ 今日はちょっと、小説家とか、作家が、どうして作品を書くのか?ということを考えてみたいと思います。

この動機について、話が見えなくなってる理由の一つに、有名マンガ家、作家の存在と、ドラマ、映画化の流行、結局、資本主義の世界の仕組みがあったりします。

要するに、金のためだろうという話なのですが、それは全く違います。

まあ、金が稼げる才能に気づいた作者が、生きるためにそういう方向に走るというのは、まあ、健全な欲だし、そういう部分は否定はできないのですが。

自分の才能をお金に変えるのが、この資本主義社会の正しいあり方でもあります。


◇ 確かに、好きな小説家とか、マンガ家にあこがれて、小説家になるというのがお決まりのコースですが、そこで、流行作家になれば、ドラマ化、映像化の話が来て、原作作品もたくさん売れるというのが、最近というか、かなり前からの事実ではあります。

では、売れる、面白い作品は、どうやって生まれるのでしょうか?

それを狙って書ける人もいるとは思います。一線で活躍していれば、そういう自分の作品のジャンルの流れも分かるし、週刊少年ジャンプなどのマンガなどの場合、売れる方程式もあると聞きます。


◇ 結論からいうと、売れる作品は偶然、生まれます。面白い作品もまあ、偶然ですw そういうことを狙ってやれる人もいるとは思います。

たまたま、面白い作品は面白いので、世間から注目されて、結果的に売れて、お金も儲かるというだけの話です。

それで、その面白い作品、もしくは、面白くなくても、小説家が作品を書く動機とはなんでしょう?

そういう人たちは、そういう体質なんです、というのが僕の結論です。


◇ とにかく、そういう人々は、世間の何かを見たり、体験したら、何か思いついてしまいます。

それで四六時中、そういう映像が頭に浮かんできて、妄想してしまったりします。

そのうち、その作品の登場人物なんかを頭の中で考えたりしてたら、いろいろと動き出してしまって、物語が勝手に進行していってしまいます。

仕方ないので、紙に書いたり、ブログに書いたり、絵が上手かったらマンガ書いたりしてしまうようです。

これって、ある種の精神の病気かもしれません。その自己治癒作用かなとも思ったりします。


◇ こういうタイプの小説家は、物語作家などと呼ばれたり、言霊使いだとか、自動書記型の作家と言われたりします。

僕の好きな作家では、『8マン』『犬神明、ウルフガイシリーズ』『死霊狩り』『幻魔大戦』の平井和正とか、『戦国自衛隊』『産霊山秘録』『妖星伝』『雨やどり』(直木賞受賞)のSF、直木賞作家の半村良とか、『ぼくらの時代シリーズ』『魔界水滸伝』『伊集院大介シリーズ』『グイン・サーガ』の栗本薫/中島梓などがそれに当たるのかなと思います。『銀河英雄伝説』『アルスラーン戦記』の田中芳樹とか、『キマイラシリーズ』『陰陽師シリーズ』『サイコダイバーシリーズ』『飢狼伝シリーズ』の夢枕獏なども好きです。

半村良さん、栗本薫さんはもう他界してますが、僕の中ではその作品世界は生きてますね。


◇ 最終結論としては、小説家は生まれつきなのか、後天的なのかはわかりませんが、そういう体質なので、小説や文章を書いてしまう人なのです。

上記に挙げた、僕の好きな作家は、とにかく、多作というか、長編シリーズをどんどん書いている、書かされてしまう、典型的な物語作家ばかりです。田中芳樹さんは比較的遅筆のようですが、他の方は、もう異常なレベルで、物語が溢れだしてしまうタイプです。

もうネタなんか考える暇もないというか、書いてくれ書いてくれという登場人物が頭の中で動き回るのですが、平井和正さんのように、犬神明が下りてこないとかw 他の主人公しか降りてこないという、言霊使いというか、登場人物の言われるままに自動書記してるだけなので、という作家さんもいますね。

ということで、次回はこの作家さんたちの個人的エピソードなどを辿ってみたいと思います。

栗本薫/中島梓さんの神楽坂倶楽部は面白いです。


 

 

栗本薫・中島梓---JUNEからグイン・サーガまで (らんぷの本/マスコット)

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