新世紀の生き方、物語の世界

栗本慎一郎の経済人類学、白川静の漢字学、日本の古代史、日本人の起源論、小説や好きな本の話題など書いていきます。何ですが、ニュースとか、ネットの話題も多いです。

乳幼児突然死症候群と、人類進化の謎

◇ iPhoneで乳幼児突然死症候群を防ぐ『Smart Sock』

◇ 乳幼児突然死症候群 | ベビーカー・チャイルドシートのアップリカ | Aprica



◇ 睡眠時無呼吸症候群サイト

◇ No.490-進化医学とは何か - 神奈川県予防医学協会

◇ 栗本慎一郎「パンツを脱いだサル」内容紹介

◇ 水生類人猿説 - Wikipedia

 人類の誕生 その1 - 今を知る為の歴史探求 - Gooブログ

乳幼児突然死症候群と、僕もかかってる睡眠時無呼吸症候群は、実は同じ病気だったりします。

栗本慎一郎氏の

パンツを脱いだサル―ヒトは、どうして生きていくのか

パンツを脱いだサル―ヒトは、どうして生きていくのか

によれば、人類進化説のひとつにアクア説というのがあります。

 * ミッシングリンクの時代には海水面が高く、アフリカ大陸は北部の大部分が沈んでいた。人類の祖先はこの時に海辺で生活し、海水面が元通りになると陸生活に戻った。
    * 体毛が薄く皮下脂肪が多いのは、水中で温度を保つのに都合がよいからだ。これは他の水棲哺乳類と同じ理由である。
    * 海水中生活に適応した人類の祖先は、海水を離れた後も川辺で暮らした。川辺は失った水分をすぐに調達できる環境であったため、発汗のシステムは都合が良かった。
    * 女性の頭髪が長い(伸び方が早い)のは、体が水に浸かっている時に子供を頭髪に掴まらせるためである。妊娠中に頭髪が太くなるのもこれが理由である。赤ん坊が好んで女性の髪の毛を掴んで引っ張るのも、かつて水中で子育てしていた頃の名残である。
    * 発涙のシステムは海棲哺乳類・鳥類にのみ見られる特徴である。海棲鳥類は塩分を排出するために涙を流すが、海棲哺乳類の場合感情が激した時に涙を流すことがある。
    * 直立二足歩行は、海水に浸かった時に顔だけを出すのに有効である。また他の水棲哺乳類やペンギンも同じ姿勢をとる。
    * 他の水棲哺乳類と同様に頭から尻まで一直線になっているため対面性交の形をとった。
    * 洗練されたバランス感覚と柔軟な背骨は、水中という視覚などによる指標のない世界で泳ぐのに必要だった。水棲哺乳類には人間よりも鋭いそれらがあり、アシカやイルカの芸は水族館でお馴染みである。
    * 水中に入ると心拍数が減る現象「潜水反射」が人間にも備わっている。
    * 一時期の胎児には名残が残っており、全身を毳毛(ぜいもう)と呼ばれる毛で覆われているが、この毳毛は泳いだ時に水が流れる方向と一致している。
    * 現代の人間でも水中に長時間いて助からないと思われていても助かった例がいくつも報告されている。
    * 胎児の手足に一時的に水かきが発生するのは、かつて水棲していた頃の名残である。
    * 手足に水かきの痕跡を持つ人がいる。
    * 生後間もない幼児は水を怖がらず、水中で反射的に息を止める能力を持っている。
    * 人間の新生児は他の類人猿よりも割合として重いが、これは皮下脂肪により浮力をつけて水中での出産を容易にするためである。
    * 水中では嗅覚が役に立たず、衰えた。
    * ケニアの湖で死因がビタミンA過剰症と見られる原人の化石が発見された。膨大な量の魚を食べていたと考えられる。
    * 上唇の上の溝(人中)を持つ霊長類は人間だけである。これは上唇を鼻孔にぴったり密着させて水中で呼気が漏れたり、水が侵入するのを防いだ名残と考えられる。
    * 女性の外性器が隠れているのは、体の表面積を減らした方が水中生活では有利なためである。人類の誕生 その1 - 今を知る為の歴史探求 - Gooブログより


アクア説によれば、水生生活をすることで、水が入らないように呼吸器に蓋をする必要が出て来るわけですが、だいたい、人類進化の名残りか、3歳を境に咽喉(呼吸器の入り口)の位置が移動するらしいです。

子供の頃に、薄い体毛が生えたり、水かきが生えた赤ん坊もいるらしい。これは赤ん坊は羊水の中で過ごすので、それもあるのかも。自分の手を見ても、若干、水かきの名残りあるし。

その結果、乳幼児は『うつぶせに寝る』と無呼吸になりやすく、大人は『仰向けに寝る』と、舌が落ち込んで喉を塞ぎ、無呼吸になりやすくなります。

咽喉の位置が上下に移動するので、そうなるんだけど、乳幼児は『うつぶせに寝ささない方がいい』と思います。

赤ん坊に最初に習わせる習い事の一番が、スイミングであるのは、決して偶然ではないかも。
水中出産も案外、いいのかもしれません。

なかなか興味深い説というか、まあ、僕は栗本慎一郎は好きで、彼の本はほとんど読んでるんですけど。

パンツを脱いだサル―ヒトは、どうして生きていくのか

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人は海辺で進化した―人類進化の新理論

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